matohu 「季(とき)のことば 1. 音のない雨」; matohu " Words of the Season " Vol. 1 " Rain without a sound "
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- Опубликовано: 19 сен 2024
- 新シリーズ・コレクション
◇ 季(とき)のことば ◇
季のことば
季節のうつろいこそ、ほんとうの流行であり
くり返される不変です。
身近な季節のことばを
一本の花のように立たせます。
すると、その芯に寄り添うように
季(とき)をまとう服が生まれました。
’25 S/S Collectionより、歳時記のように季節の言葉を選んで服を作っていきます。
それは軽みのある俳句のように、ありふれた情景を永遠へと昇華することを目指しています。matohuが求め続けている服作りの理想です。
初回のテーマは「音のない雨」
春の土を湿らせる慈雨(じう)。
遠くの山桜を包む霧雨。
新緑に露を打つ五月雨(さみだれ)。
ひそやかに、閑(しず)かな雨が世界に満ちる。
あなたの空の下にも、描かれた服の上にも。
日本の年間降水量は世界平均の約2倍。まさに「雨の国」です。
梅雨前線や台風、秋雨前線、寒冷前線などなど、まさに上空は雨の通り道。それゆえ様々な雨を区別する「春雨」「五月雨」「時雨」「驟雨」などの雨言葉が400語以上もあると言われています。
今シーズンは、そんな日本ならではの雨がインスピレーション。
春から夏にかけて降る様々な雨がテキスタイルやアクセサリーのモチーフになっています。
服の上に音もなく降る雨を楽しんでまとってください。
● テキスタイル
今回からテキスタイルには、「季のことば」に添った名前が一つ一つつけられています。
たとえば糸のように細く降る「糸雨(しう)」。これはコットンに細いシルクの糸をランダムに織り込むことで作っています。
また木々の青葉からしたたり落ちる水滴を時雨に見立てた「青時雨(あおしぐれ)」。これはアレンジワインダーという特殊な機械でパラパラと違う色の糸を結びつけて織っています。
それから若葉が芽吹く頃に降る雨は「木の芽雨」というそうです。新しい命の始まりに、恵みをもたらす雨粒を、ニット・ジャカード編みで表現しました。
色は落ち着いたブルーや白、ネイビー、グレーを基調にしています。
今回も天然本藍染のアイテムが目を引きます。
● シルエット
雨の日は、どうしても室内で過ごすことが多くなります。自然でゆったりした気分で気持ちよく過ごせるような、体を優しく包み込むようなシルエットをデザインしています。とはいえオシャレ感を大切に、タックやドレープをさりげなく入れたり、色を切り替えたりして、モダンでシャープな印象を表現しました。
● アクセサリー
雨の雫をそのままピアスにしたようなアクセサリーは、ガラス作家の一條朋子さんとコラボレーション。1点1点手作りで気泡を入れてもらいながら作ってもらいました。透明タイプと藍色のグラデーションがあります。軽やかで透明感のあるピアスになりました。
また雨の波紋や水の渦巻きをイメージしたデザインも!
● 「暮らしの種」シリーズもスタート!
暮らしを楽しめるmatohuならではのデイリーアイテムを発表していきます。様々なオリジナルテキスタイルを使った「ランチョンマット」や「テーブルクロス」、ソファーやベッドに掛ける「多用途布」。モノにまとわせるから「mono no matohu」という名前です。
またホールガーメントの編み機を使った「配色ニット」シリーズも展開しています。首元で色が変わるバイカラーのニットは、個性的にモダンな印象。シャリ感のある涼しいコットンの糸で編んでいるので、Tシャツ感覚でデイリーにまとって欲しいアイテムです。
ルック動画 スタッフ
Direction & styling matohu
Photo 瀬尾浩司
音楽 畑中正人
編集 阿部圭佑
モデル Dona (Bark in STYLe)
ヘアメイク 耕 万里子(SIGNO)
Coordinate 辻井宏昌(atom), 中村千夏 大平翔子(PEACH)